子供を持って知ったのですが、学校評価アンケートというのが今はあるんですね。
娘が通う小学校ではWEBからアンケートに答えられるようになっていて少し驚きましたが、支援学校のアンケートは紙面で答えました。
今回、息子が通う支援学校の学校評価アンケートの集計結果を頂いたので、今日はそれを見て思ったことをお話しようと思います。
支援学校に通う子供の保護者の90%以上は学校の教育に満足している
評価アンケートの最後の方に出てくる項目で、息子が通う支援学校の教育に満足しているかという問いに対して、93%の親が「満足している」と思っているという結果でした。
その半数近くの46%の親が「すごく満足している」と思っているそうで、母ちゃんもその一人になります。
ちなみに保護者が90%以上「満足している」と答えていた項目は以下の通りです。
- 学校は、学校の方針や方向性をわかりやすく伝えようと努力している。
- 学校は保護者の思いを受け止めながら子供達の教育や学校運営を進めている。
- 学校は、HPや学校便りなどで、学習活動の様子や学校の情報を積極的に発信している。
- 学校行事、部や学年等の行事の内容は適切である。
- 教職員は明るく丁寧な対応を心がけ、熱心に指導に当たっている。
- 学校は、子供たちのできること、得意なことを伸ばす指導の工夫をしている。
- 「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」には、保護者の意向が反映されている。
- 子供たちは生き生きと学校生活を楽しんでいる。
- 学校は、校内外の美化と環境整備に努めている。
- 学校は、避難訓練や不審者への対応など、安全への配慮がされている。
- 学校での集金は、明朗な会計処理が行われている。
- 児童生徒、職員は、挨拶ができている。
90%には届かないけれど89%「満足している」と答えた項目は以下の通りです。
- 学校への意見や要望等に対して、真摯に受け止め対応している。
- 子供たちが意欲的に学習に取り組めるよう、教材や授業の進め方が工夫されている。
- 健康な生活を送るため、健康指導や健康活動が行われている。
以上の結果を見ていると親御さん的には概ね学校での教育や活動に満足している傾向が見て取れます。
学校の方針や運営についても概ね問題ないと見ているようです。
保護者が支援学校に改善してほしいと思っていることは何?
では、1番評価が低かった項目はなんだと思いますか?
多分、保護者としてはかなり気になっている方も多く、母ちゃんも気になって仕方がありません。
それは、「卒業後の進路を考える上で参考となるような情報が、よく提供されている。」という項目。
これに「満足している」という保護者は全体の76%で最も低く、「すごく満足している」と答えた割合も16%と1番低かったです。
これは保護者の皆さんがお子さんの将来についてどうすればいいのか悩んでいることと、学校側にも卒業に向けてどうしていけばいいのかもっと教えて欲しいと、進路に向けての情報提供の改善を願っているんだなというのがわかります。
母ちゃんも小学部である今はまだ学校から配布される資料を読んだり、講演会などを聞いて、情報を集めてはいますが、中学部や高等部に進級した時に実際にどう動いていけばいいのか、どこまで進めていったらいいのかがまだまだはっきりとは見えていません。
学校の先生にどう相談していったらいいのか、どう動いていったらいいのかを同じように悩んでいる親御さんも多いということですね。
他の少し低めだった項目は
- 学校は、スクールバスの乗車指導や交通安全の指導を適切に行なっている。
- 学校は地域や関係機関との連携を十分にとっている。
でした。
それでも80%以上は「満足している」と答えています。
この辺りは保護者からは分かりづらい部分でもあるなと思うのと、コロナ禍で外部から人を呼ぶ行事がなかったことなども関係しているかなと思います。
保護者と教員との評価の差で思うこと
実はこの学校評価アンケートは保護者向けと教員向けの結果がそれぞれありました。
評価自体はそんなに大きな差はないのですが、全体的に見て教員の評価の方が少し低めでした。
そして、「すごく満足している」と答えている割合も低めで、保護者の半分以下という項目も3割以上ありました。
逆に保護者より教員の方が評価が高かった項目は、以下の通りです。
- 学校はHPや学校便りなどで、学習活動の様子や学校の情報を積極的に発信している。
- 教職員は明るく丁寧な対応を心がけ、熱心に指導に当たっている。
- 子供たちが意欲的に学習に取り組めるよう、教材や授業の進め方が工夫されている。
- 学校は、スクールバスの乗車指導や交通安全の指導を適切に行なっている。
- 学校は、避難訓練や不審者への対応など、安全への配慮がされている。
この結果を見て母ちゃんが思ったのは、先生方は今できることを全力でしてくれているけれど、もっとできることがあるはずだと、現状に満足せずにもっと良くしていきたいと思っている先生方が多いんじゃないかなということでした。
ちなみに教員の評価でも1番低かったのは、「卒業後の進路を考える上で参考となるような情報が、よく提供されている」という項目で、保護者よりも評価は低めでした。
先生方も卒業後の進路についての情報提供をどうしたらいいのかを悩んで模索されている様子が分かります。
いつも学校評価のアンケートは何気なく見て終わっていたのですが、よく見て母ちゃんなりに分析してみると悩んでいることやもっと知りたいと思っていることはみんな同じなんだなと思いました。
そして、先生達の熱意や思いなども少し感じられて、息子がこの学校に通うことができてよかったなと改めて思いました。
このアンケート結果を受けて、学校がこれからまたどう変わっていくのか、これからも注目していきたいと思います。
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