障害児を育てている我が家では性教育についてどうしたら良いのかと戸惑うことが多いです。
普通に伝えても伝わらない息子も、脳の発達は遅くても身体は大きくなっていきます。
それに合わせて思春期に入っていくと、どうなってしまうのだろうかと色々悩みます。
そして、健常児の娘も大きくなってから幸せに生きていってほしいので、その為にも自分自身を大切に守っていってほしいと思い、親も知識を身につけようと思いました。
今日はそんな我が家の性教育についてを簡単にですが、お話ししたいと思います。
障害児の息子の性教育
障害児に性教育の話が何故と思うかもしれませんが、障害児でも思春期に入ってくる10歳前後の年齢に入ってきたら、親も含めて異性とのある程度の線引きは必要かと思います。
そうでないと大人になってからも異性に対して、してはいけない行動をしてしまう可能性があります。
こういった話題は支援学校の同級生のお母さんたちとの会話だったり、担任の先生との懇談会でもたまに話題に上ります。
支援学校の講演会でも障害児の性教育についての講演会がたまにあります。
4年生の終わり頃の保護者会で思春期に向けてこれから気を付けていくことに関して資料をもらったこともありました。
(普段では先生からお話があるそうですが、コロナ禍ということもあり資料に代わったようでした。)
今は息子に他人の身体の大切な部分に触ってはいけないことや、同意なく異性に抱きついたりするのはいけないことを教えています。
抱きついたりする行動は「ぎゅーしてください」と声をかけて「いいよ」と同意をもらうようにしたり、他にあいさつをしたり、ハイタッチする、といったような他の親愛を示せる行動に代えられるようにも練習しています。
他にも4年生になってからは母ちゃんや妹と一緒にお風呂に入るのをやめました。
お風呂の練習の意味もありますが、4年生に入ってからはお風呂の外の脱衣所から体を洗う指示を出しています。
やむを得ず手伝う場合でも服は着たままで最低限の手伝いをするようにしています。
お父ちゃんがいる時は息子のお風呂はお父ちゃんにお願いしています。
健常児の娘の性教育
娘の方にもさてどうしたものかと悩んだのですが、2年ほど前に本屋さんで手に取った本がとてもわかりやすかったので、そちらを参考にしています。
性教育と言うとSEXのことや保健体育で習ったようなことについて教えるのかと思っていた私でした。
でも、本当の性教育は自分の命や体を大切に守る方法を教えるものだったんだと気付かされました。
この本は優しいタッチの漫画形式で書かれていますが、中身は大人になってもよく知らなかった性に関しての知識やそれにまつわる問題だけでなく、子供にどう伝えていけばいいのかと言うことまで丁寧にバッチリフォローされています。
子供に「赤ちゃんはどこから生まれてきたの?」と聞かれた時にどう答えたらいいか悩む方は多いのではないでしょうか?
私も親に聞いたことがありましたが、「コウノトリが運んできた」とか「キャベツから生まれてきた」と濁されたことがありました。
でも、この本によると嘘はよくないそうです。
他にも性的なことで答えに困る質問も色々とあるかと思いますが、この一冊でだいぶ色々なお話が伝え方も含めて網羅されているので、この1冊を読んでおくだけでもかなり親としては心強いと思います。
これ以外にも図書館でもこうした子供の性教育に関する本を見つけたりすると、読むようにしていますが、この本が今の子供たちの年齢的にも合っていて、一番わかりやすくて参考になりました。
この本を読んだ後、娘に「私が生まれた時はどうだった?」と聞かれた時に、娘を出産した時の話をしました。
陣痛が痛かった話や、病院に行って娘がお腹から出てきた時に血まみれだったのを看護師さんがお風呂で綺麗にしてくれて、その後すぐに母乳を飲みだすほど元気だったことなど、その時々に思ったことも含めて話しました。
その後、何度か聞かれるたびに同じ話をしましたが、たまに今でも聞かれたりします。
こうした出産や赤ちゃんにまつわるお話を聞こうとするのは親との繋がりを確認したいという心の表れでもあるそうなので、嘘をつかずにあるがままを話しています。
他にも成長していく体の変化や、他人にしてはいけない事など、色々な事を機会がある度に少しずつ話すようにしています。
日本は性教育が外国に比べてとても遅れている国だそうです。
学校でもそこは中々教えることができないのが実情だそうなので、それなら親が勉強するしかないなと思っています。
こうして子供への性教育について勉強していく中で、最初は性のことを教えるのは恥ずかしいかなと思っていましたが、むしろこういった事を知らずにいるのは恥ずかしいどころか危険な事だなと、危機感を持つようになりました。
私は性教育なんてよく知らないまま親になってしまいましたが、子供が将来幸せに生きていってもらう為にも、自分自身を大切にして守るための知識を持ってもらいたいです。
その為に親ができることは正しい知識を身につけて子供に伝えていくことかなと思うので、これからも性教育のことに限らず色々なことを学んでいきたいと思っています。
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