我が家の障害児の感覚過敏

我が家の自閉スペクトラム症と重度知的障害を併せ持つ障害児の息子は、感覚過敏もやはりあります。

抱っこすると嫌そうに体を反らせることも、小さい頃はよくありました。

ギュッと抱きつかれるのも苦手ですが、最近では自分からギュッとしに行くのはまだいいようです。

でも、一瞬で長くても5秒くらいが限界で、すぐにサッと離れていくことが多いです。

そんな感覚過敏で困ったことなどやその対処について、お話をしたいと思います。

口内の感覚過敏について

以前にお話ししたこともあるかと思いますが、口内にも感覚過敏があり、歯磨きも嫌々やっている感じです。

障害児の好きな食感と口内の感覚過敏

部位によっても過敏の強弱があるらしく、前歯の外側、特に上の方が強く過敏があるようで、そこを磨くのはものすごく嫌がります。

これに関しては、清潔な状態にした指で口内の過敏があるところを優しく抑えることを繰り返すと少しずつ慣れていくそうです

我が家の息子も小学1〜3年生ごろまで、夜の歯磨きの前に少しずつやっていました。

今ではたまに嫌がるものの、強く過敏が残っているところ以外は普通に磨かせてくれるようになりました。

爪切りが嫌いだった

息子は爪切りがとても嫌いでした。

もうお父ちゃんと抑えながら切ったり、何度も宥めながら切ったり、暴れまくって一度指が切れて血が出てしまったこともありました。

もうそうならないように必死で抑えながら切るので、終わると母ちゃんの手が筋肉痛になってしまうことも多かったです。

指先なども感覚過敏のせいで爪切りが嫌いな子も多いそうで、そういう場合は普段から指先や爪などをマッサージするように優しく触ってあげて慣らすと言いそうです。

それで我が家では息子と暇な時には手や足の指を揉んでみたりくすぐってみたり、指先でタッチする遊びをするようにしていました。

くすぐられるのが好きな息子は揉むよりくすぐる方が楽しそうでした。

指先タッチの遊びも暇な時にやると楽しそうにしていました。

それらが功を奏したのか分かりませんが、ここ2〜3年では手の爪切りは嫌がらなくなってきました。

「爪切るよ」というと手を差し出してくるくらいに慣れてきました。

足の方はまだ怖いようで嫌がることも多いですが、昔に比べればおとなしく切らせてくれるようになってきました。

耳掃除は大の苦手

息子は耳掃除が本当に嫌いです。

でも、耳鼻科はもっと嫌いで暴れるので、中々病院でやってもらうわけにもいきません。

こちらも抑えながらやるのですが、もう暴れるのでお父ちゃんの手もやはり借りていました。

先が光る耳かきでそっとやるのですが、耳かきする母ちゃんも怖いのであまり無理にしないようにしていて、大体早々にギブアップします。

しかし、そのせいかたまに耳垢が溜まっているので、病院に行きましょうと学校から通知をもらってしまうこともあります。

そういう時は病院で暴れてしまうのが分かっているので、かかりつけの耳鼻科さんには毎度申し訳なく思いながら受診します。

でも、こればっかりはどうしようもないですね。

普段からお風呂上がりに耳を丁寧に拭いたり、できる時にやんわり耳掃除するくらいしかできません。

それでも、ここ最近では大人しく耳掃除させてくれる時もたまに出てきました。

こうした息子の感覚過敏ですが、大きくなってくるにつれて少し和らいできたかなと思います。

こうした感覚過敏は千差万別で、マスクが着けられないとか騒がしいところが苦手など障害がある子でも様々なようです。

どうしても苦手というものはあるだろうし、和らいだとしてもどうしても嫌になってしまう時もあると思います。

親にできることは過敏が少しでも和らいだり慣れたりしていくようにすることと、ある程度妥協できるラインを見つけることでしょうか。

そんな感覚過敏とも息子がうまく付き合って生きていけるように、サポートしていけたらいいなと思っております。

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