息子の通う特別支援学校では児童・生徒の一人一人に教育支援計画・指導計画というのを考えてくれます。
これは入学時や各学期毎の個別の面談で、通っている障害児本人の困りごとや保護者の希望などを取り入れて、担任の先生が考えてくださいます。
今日はその教育支援計画と指導計画についてお話ししようと思います。
教育支援計画と指導計画の違い
教育支援計画とは
教育支援計画にはまずその子の今の実態が記載され、保護者(本人)が将来に向けてどんな進路を希望しているかなどが書いてあります。
他にも利用している福祉サービスや通っている病院なども記載されます。
そして、担任の先生と保護者で話し合って決めたその年の重点目標やその評価などが書かれます。
息子が通っている支援学校の教育支援計画に記載されている今の実態の項目は
1.健康・身体 ・運動・動作 ・手指の動作 ・その他 2.生活 ・着替え ・排泄 ・食事 ・その他 3.社会性 ・コミュニケーション ・感情の統制 ・乗り物 ・その他 4.学習 ・読み書き ・数と量・計算 ・興味・関心 ・態度 ・その他
これら全てが現在どんな様子なのかが書かれていて、毎年懇談会で担任の先生と一緒に実態を見直していきます。
入学時の最初にはこれを全部保護者が記入するので、書くのが大変でした。
息子が入学した当時の重点目標は「学校に慣れる。学校のトイレで排尿する。」でした。
とりあえず、環境が変わるのが苦手でしたから、学校に慣れてほしかったんですね。
後は慣れた場所でないとおしっこに行けなかったので、まず学校でおしっこに行けるようになって欲しかったんですよね。
ちなみにその年の先生の評価は「笑顔が増え、リラックスして過ごせた。学校の洋式トイレで排尿できるようになり、失敗はなかった。」とのことでした。
息子にとって学校が楽しく過ごせる場になったのは、この小学1年生の時に立てた目標で学校生活の土台をしっかり固めてくださったおかげかなと今でも思います。
指導計画とは
指導計画では先の教育支援計画でも出てきたその年の重点目標に応じて、教科などに合わせた学習計画・学習内容を先生が考えてくださいます。
こちらは1学期と2・3学期の年2回に分けて作られ、保護者に下さるのです。
そして、実際に指導計画を基にした支援学校での教科の学習内容・日常の様子・総合的な所見をまとめたものも学期終わり頃に保護者にくださいます。
この指導計画に基づいた記録は、実際の授業や日常の様子が思い浮かぶように書いて下さる先生が多くて、内容も大体1500字くらいのボリュームがあります。
これを見ながら息子の今の成長具合やどんなことに興味があるのかなど、家では分からない息子の側面を知ることができます。
去年頂いた記録では、社会見学の様子が書かれていて、消防署に行き、消防車や救急車の中まで興味深そうに見ていたそうで、普段の走っている様子だけでなく、そんな中身にも興味が出てきたのかと驚いた覚えがあります。
先生が色々と思い出しながら一生懸命書いてくださっているのが伝わってきます。
いつもありがとうございます。先生方。
教育支援計画や指導計画の活用
このように支援学校で作って下さる教育支援計画や指導計画は、息子の支援に関わって下さるところにはコピーして持って行ってます。
今共有しているのは
・作業療法・言語訓練の各担当の先生
・放課後等デイサービス
・相談支援員さん
です。
やはり、支援学校での日常の様子などは支援をしてもらう上でも参考になる情報なので、共有するようにしております。
もちろん、そうした関係先にも共有させてもらうことは学校にもきちんと承諾を得ております。
基本的には保護者の裁量でその辺は決めていいらしいですけどね。
息子に関する困り事や将来に向けてどうしていきたいかを考えていく上で、親の希望と先生方の知識や経験などを含めて作成していただく支援計画は本当に大切です。
そして、見返したときに息子の成長を感じられたり、これはまだ改善や成長の余地があるだろうかなど試行錯誤するヒントをもらったりもします。
なので、この支援計画を見るのがいつも楽しみです。
これからもこうした支援計画から色々な気づきや力をもらいながら、息子を育てていく大事な糧にしていけたらと思っております。
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