息子の療育手帳を取得してから、7年近く経ちます。
息子に診断名がついた時が3歳だったのですが、それから療育手帳のことを知りました。
取得する際には少し悩みましたが、これからのことを考えるとなくてはならないものでした。
実際に取得して受けられる恩恵は息子を育てる上で非常に助かるものばかりでした。
療育手帳の恩恵
1.特別児童扶養手当などの援助を受けやすい
障害がある子を育てている保護者などに支給される特別児童扶養手当というものがあります。
1 目的
精神又は身体に障害を有する児童について手当を支給することにより、これらの児童の福祉の増進を図ることを目的にしています。
2 支給要件
20歳未満で精神又は身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している父母等に支給されます。
3 支給月額(令和4年4月より適用)
1級 52,400円
2級 34,900円
4 支払時期
特別児童扶養手当は、原則として毎年4月、8月、12月に、それぞれの前月分までが支給されます。
出典:厚生労働省ホームページ
支給額はその時々の情勢により多少の変動があります。
支給を受けるには所得制限などもありますが、我が家のような平凡なサラリーマン家庭では制限に引っかかりません。
それ以外にも県や市町村などから頂ける手当もあります。
療育手帳がなければ受けられないわけではないですが、手帳がある方がスムーズに受けられるようです。
私の知り合いで手帳がなくて支給を受けているという方がいないので、その辺りの詳しいことが分からずにすみません。
この支給して頂いた手当を我が家では息子の将来のために貯蓄しております。
他のお母さん方に聞いてみると我が家のように貯蓄に回すお家が多いようですが、お子さんの療育や習い事に使われる方もいらっしゃいました。
2.福祉サービスを受けやすい
現在、放課後等デイサービスに通う息子には療育手帳はあると大変便利です。
先ほどのように、療育手帳がなくてもそうした福祉サービスを受ける方法はあるらしいのですが、手帳がある方がスムーズに受けられるようです。
同じく、私の周りで放デイ等の福祉サービスを使っている人で手帳を持っていない方がいないので、その辺はよく分からずじまいで、すみません。
コロナ禍が落ち着いてきたら移動支援も使えたらいいなと思って、支援員さんに相談しています。
こうした福祉サービスはあるのとないのとでは生活に大きく影響するので、本当に助かっております。
3.公共施設などの利用料の減免がある
公共施設などは本人と介助者が利用料を免除してもらえたり、お安くなったりします。
公共交通機関でも乗車料金がお安くなったりします。
地元の動物園やプールなど息子の好きな場所でも使えるので、ありがたい限りです。
バスや電車も好きなので、そろそろそういった交通機関に乗ってお出かけもしたいです。
息子とのお出かけは少し大変になることもあるので、こういう制度があるとお出かけへの後押しをしてもらえている気分になります。
非常にありがたいことです。
ミライロIDを使っています
そんな療育手帳なのですが、大事なものなので手続で必要な時や、放デイで公共施設を利用する時に持たせたりする以外はあまり出番がありません。
なので、いつも持ち歩いたりすること癖がなく、いざ「動物園に行くぞ!」と言うような時によく忘れてしまい、お金を普通に支払うこともありました。
折角の恩恵を活かしきれていない・・・。
しかし、文明の進歩はすごいです。
私は半年ほど前に知ったのですが、障害者手帳をスマホに登録しておけるアプリがあります。
それが「ミライロID」です。
実際に私のスマホに息子の療育手帳を登録してあります。
私の地域ではもう導入が進んでおり、動物園などの公共施設も、バスや電車などの公共交通機関も使えるところが多いです。
療育手帳を持ち運ばなくてもスマホがあれば利用料の減免が受けられるので、失くしたり忘れたりする心配がなく、本当に助かっています。
でも、行政での色々な手続きには本体が必要なので、当たり前ですが、そういう時はきちんと持って行っております。
そのミライロIDアプリにはクーポンなども発行されたり、障害者割引が適用されるチケットが取得できるなどのサービスもあるようです。
クーポンやチケットは今のところ出番がありませんが、使えるところがあったら使ってみたいです。
使い始めて今までに不都合や不具合が出たりしたことは特にありませんでした。
アプリを開くとIDとパスワードを要求されますが、指紋認証で開くこともできるので、使い勝手もいいです。
療育手帳は息子が生きていく上で、欠かせない存在になっております。 課題もあるけれど、日本は息子のような障害がある人にもきちんと恩恵を下さる、恵まれている国なんだなと思います。 そんな世間の皆様からの優しさのお裾分けのような療育手帳。 息子の世界や将来を広げる一助にできるよう、大切に使っていきたいと思います。
コメント