我が家の息子は作業療法に月一回、通っています。
ですが、長年担当して頂いていた先生が一時的に離職されるので、3月までで卒業となりました。
こども園の頃から続けてきたので、もう6年近く続けてきたことになります。
今日は知的障害児の息子が今までやってきた作業療法について振り返りたいと思います。
作業療法を始めたきっかけ
細かい手先を使った動作・作業が苦手
息子は昔から体を動かすことは大好きだったのですが、手先を使って細かい動作や作業をするのがとても苦手でした。
そして、上手くできないから集中も続かなかったり、ストレスになったりで更に嫌になってしまうという悪循環でした。
食べる時にほぼ手づかみで食べていた
これもこども園に通っていた時でしたが、家でもこども園でもほぼ手づかみで食べていました。
衛生的にも傍目から見ても、あまりいいものではありませんでしたが、フォークやスプーンを使って食べさせようとしても中々上手くいかず、困っていました。
以上のことを児童精神科の先生に相談したところ、同じ子供発達センター内で行われている作業療法を受けることを提案されました。
そこから月に一度通うことになったのでした。
作業療法の様子
息子は体を動かすのが好きなタイプで細かい作業は苦手なので、作業療法の先生と相談の上、最初は細かい作業課題をこなし、その後、ご褒美に運動ができる部屋で遊ぶというルーティンができました。
最初はスプーンを使う動作の練習と、手先を使う課題でもパズルなどの比較的好きなものに取り組むところからスタートしました。
細かい作業課題は、鉄板になっている好きな課題、試しにやってみる課題、食具の練習というルーティンでしたが、パズル・プットイン・ビーズ通しなどは好きなようで集中してできることが多かったです。
スプーンや後に登場する補助箸の練習は、最初は気が向かない時が多く、苦戦しましたが、先生が粘り強く持ち方や使い方を指導してくれて、徐々に上手く使えるようになってきました。
補助箸については以前話題にしたので、興味のある方はどうぞ。
未だに左手が出てしまいますが、食べようと思えば補助箸だけでも食べられるようになってきましたので、どうにか左手をお皿を持たせるようにしたりしながら手が出ないように練習しています。
そして、ご褒美の運動の時間は大きなトランポリンで息が上がって顔が真っ赤になるまで楽しそうに跳んでいました。
先生も一緒に付き合って跳んでくれる時はもう嬉しくて仕方がないと言うように笑いながら跳んでいました。
昔はトランポリンだけ跳べれば良かったのですが、徐々に丸太渡りや平均台、ブランコなど他の遊具にも行くようになったりして、先生と遊びや興味の幅も広がってきたことを喜んだりしたものでした。
最近相談したこと
最近では食事時など、椅子に座った時の姿勢が悪くなることが多く、それを相談したところ、言い聞かせることで正そうとするのは難しいので、環境面で整えてあげるほうが良いとのことでした。
息子の場合は椅子に座ってからお尻が段々と前の方にズルズル滑っていき、そのせいで腰から背中が曲がってしまっていたので、滑り止めをつけてあげるか、背もたれのない椅子にするのがいいと言われました。
そして、実際に作業療法の時に同じようにお尻が段々と滑っていく子用に使っている滑り止めのシートを分けてくださいました。
家に帰ってその滑り止めシートを試してみたところ、お尻が前に滑らなくなり、姿勢も大きく崩れることなく食事を食べられるようになりました。
背もたれのない椅子を買うことも検討していたのですが、しばらくこれで様子を見ていこうと思います。
今までこのようにたくさんの訓練やアドバイスをして頂いてきた作業療法も来月で卒業することになりました。
おかげで補助箸やスプーンで食べるのが上手になったり、手先を使ってできることも少しずつ上手くできることが増えてきました。
これで卒業することに少し不安があったり、寂しさも感じてしまいますが、今まで教えて頂いたことを基にして、息子ができることをこれからも少しずつでも増やしていけるように頑張って行きたいと思います。
作業療法を受ける機会を頂けたこと、いつも一生懸命息子に指導してくださった先生には本当に感謝しかありません。
来月には息子共々しっかりお礼を言って、卒業してきたいと思います。
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