障害児の繰り返す行動

我が息子は同じような行動を繰り返すことで落ち着くという時があります。

もちろん、繰り返すこと自体を楽しんでいる時もありますけれどね。

変化は誰にとっても少なからずストレスになります。

しかし、同時に変化というのは本人の是非を問わずに起きるものでもあり、避けられないことも多いものです。

そんな変化などにより、ストレスを感じた時にもよく見られる繰り返す行動について、少しお話しします。

何かを回す

彼が好んで繰り返す動作に「回す」というものがあります。

とにかく、手にしたものは何でも回したがります。

積み木、鉛筆、その辺に落ちている木の枝や葉っぱ🍁も全部くるくる手で回します。

作業療法の先生曰く、手遊びの意味の他にその物の触感を楽しんでいるそうです。

彼なりに「これはこんな手触りなんだ」というのを感じつつ、回すのを見て楽しんでいるようです。

何もやることがない時ならいいのですが、やらなければならないことをやりたくない時にも出ます

例えば、彼は細かい作業が得意ではありません。

また、「書く(描く)」こともあまり好きではないので、鉛筆✏️やクレヨン🖍、筆🖌などはもつ回すことが多いです。

また、食べるときに補助箸🥢を使っていますが、あまり食べたくない時は箸をくるくると指で摘んで回している時もあります。

ちなみに遊びでたまに自分自身がフィギュアスケート⛸のスピンのようにくるくる回っている時があります。

フラフラになるまでやっていることもありますが、とても楽しそうでした。

真っ直ぐに動かす

次に彼が好んでするのは、「直線的に(まっすぐ)ものを動かす」ことです。

多分、想像しやすいのは車や電車のおもちゃを走らせることですが、もちろんそれもやります。

それ以外だと、パズル🧩のピースをはめるときに、はめる場所の近くに置いて、横にまっすぐスライドさせてはめるという癖があります。

スライドさせる場所がない場合を除いて、必ず1ピースずつスライドさせてはめるので、ピースが多いパズルは時間がかかります。

他には、フェンスや柵を見ながら走るという変わった行動もあります。

電車🚃はまっすぐ動いてくれますが、フェンスや柵は動いてくれません。

なら自分が走りながら見れば、まっすぐ動いているように見えるよね。という心理なのでしょうか。

ただ、この行動は周りに物がある時や人がいる場合は危険なので、注意が必要です。

同じ言葉を繰り返し言う

それ以外だと、自分が気に入ったフレーズを繰り返し言うという行為があげられます。

テレビのコマーシャルの気に入ったフレーズを繰り返していいながら一人で笑っていることもあります。

側から見るとちょっと不気味かもしれない・・・。

でも、息子にとってはそれが楽しい時もあります。

私がつい鼻歌を歌ってニコニコするのとそんなに大差ないかもしれません。

それ以外だと、怖い(と息子は思っている)病院🏥へ行った時に「こわくない、こわくない」とひたすら繰り返しています。

注射💉をしたことがある病院はまず必ず行くと、「こわくない」を連呼しながら逃げよう🏃とします。

注射をしないでいいと分かるとケロッとしているんですけれどね。

彼にとっての「こわくない」は多分「こわい」なのでしょう。

昔、私が注射や病院で痛い思いをしそうなタイミングで、「こわくないよ」と言い聞かせていたので、それを覚えてしまっているようです。

 息子が繰り返してしまう動作にも、彼なりの理由があります。

 でも、知らずに見たら変に見えるのだろうなといつも思います。

 繰り返すのを楽しんだり、繰り返すことで落ち着いたり、繰り返すことで表現しようとする時があるのは、普通の人でもあるかもしれません。

 息子の場合は、やり方が他の人よりは多少特殊ですけれどね。

 たまに一緒に繰り返してみますが、そうすると嬉しそうにしたり、真似しないでほしいような反応を返される時もあり、中々難しい息子です。

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