私の両親も気づけばもう70代になりました。
人生100年時代といっても、色々と今後のことが心配になってくる時期になりました。
親のこれから10年20年先を考えると、もし何かがあったときの備えがほしいと思い立ち、私の両親や兄弟と先日家族会議をしました。
その内容は、もし倒れた際の延命治療や介護について、そして、お墓や相続についてのことです。
色々な方にとっては、そんなことは話しづらいと思われるでしょう。
私も実際に話をする前は、どうやって話をしようと悩んだものです。
そこで、私が実際に行った家族会議云々について少しお話しします。
- 家族会議をする前に準備したこと
先にも書いた通り、親のこれからのもしもの場合について、どうやって話をしたらいいかを私も長い間悩んでいました。
もしもの場合については、誰しもが考えたくないですし、死んだ時のことなんて考えたくないですよね。
私もです。
この切り口をどうするかを悩んだ時に、まず私がしたのは、兄弟に親のこれからについて話し合いたいと連絡を取りました。
とりあえず、兄弟仲も良い方なので真っ先に連絡して、約束を取り付けました。
それから、常日頃からよく話す母にも、こういうことを話をしたいんだと言いました。
母親もちょっと驚いていましたが、それもいいかもねと言ってくれました。
問題は父親です。
ちょっとムッとされるかもと内心ビビっていました。
でも、家族会議をしたい!と時間を空けてもらいました。
ざっくりと両親のこれからのことを話したいんだよねとふわっとした感じで、議題を伝えておきました。
日程が決まったとなってから、真っ先に準備したものは、私自身のエンディングノートでした。
- エンディングノートを書いてみる
何故、自分のエンディングノート?となるかもしれません。
しかし、両親にこれからのもしもについて考えてもらうにあたり、まず自分の場合はこう考えているというのを提示することで、考えてもらいやすくなるのではないかと思ったのです。
エンディングノートは書店にも売っていますし、ネットで探せば無料のものもたくさんあります。
法的な拘束力はないものの、もしもの場合が起こったときにご本人の考え方などが分かり、色々と決断する際にかなり助けになるのではないかと思います。
実際に自分が何かあった場合、延命治療はどうするか、介護はどうしてほしいのか、残された家族には何を遺して行けるのか、などを真剣に向き合って考える良い機会にもなります。
私の場合は子供がまだ小学生なので、相続などの点だけを考えると度々書き直すことも多いでしょう。
エンディングノートは一度書いたらそれっきりという訳でもなく、自分や家族の成長やイベントなどがある度に少しずつ書き換えていくもののようです。
書いてみると、もちろん悲しく寂しい気持ちになったりもしますが、それ以外にも自分は家族にこんなことを思っていたんだなとか、自分は自分をこんなふうに考えていたのかと、自分を振り返る機会にもなりました。
そうして、心がまさに乱高下したエンディングノートを執筆してから、自分が両親に聞きたい部分をピックアップして、家族会議に備えます。
- 家族会議をしてみて
当日、持参した自分のエンディングノートを持って、いざ家族会議を始めました。
私がエンディングノートを書いていることを見て、家族は少し驚いた顔をしていました。
少し私の本気度が伝わった模様です。
最初にもし大きな病気に罹ったら告知はしてほしいか、延命治療はどうしたいか、介護はどんなふうにしてほしいか、などのことから聞き始めました。
私は自分のエンディングノートを見せながら、「私はこうしてほしいと思っているけど、二人はどうかな?」という感じで、自分はこうだけど、両親はどうしたいのかと希望を聞く感じで話を進めていきました。
両親はそれぞれ自分の両親の時のことを思い出しながら、その時の経験を交えて自分の場合はこうしてほしいとか、これだけは後悔しているんだよなとか、色々と話してくれました。
もちろん、その場では思い付かないことは後日考えてもらうということで、答えは急がないようにしました。
そんなにすぐには決められないことも多いですからね。
相続のこともざっくりとでしたが、大体これくらいあって、これをこんなふうに分けてほしいとか、思っていた以上に詳しく教えてくれました。
お墓のことなどもこう思ってるんだよとか、将来的な希望も聞けました。
兄弟も私が思い付かなかった部分や、気になっていることを話してくれて、兄弟自身の相続について考えていることなども教えてくれたので、とっても助かりました。
正直なところ、大分思っていたより話に花が咲いて、普段口数が少ない父親もたくさん話してくれていました。
答えにくいかなと思っていた相続関係のことは母が最初に自分の分はこうしたいなど、母親が先陣を切って教えてくれていました。
結果、私が知りたいと思っていた大体の部分は話し合って聞くことができました。
そして、その情報を家族みんなで共有できたので、私的には大成功だったかなと思います。
エンディングノートも興味を持ってもらったみたいで、それはどこからもらってきたのと聞かれました。
聞き取った話はまとめてから後日それぞれに渡しておいたので、そこから記入したりする部分も増えるかもしれませんね。
今回、両親や兄弟を交えて家族会議をしてみて、やった甲斐はあったかなと思います。 両親がどんな希望を持っているのか、どういう今後を考えているのかを知ることができました。 後、コロナ禍で中々集まる機会もなかったので、久しぶりに家族で話ができて嬉しかったというのもあります。 余談ですが、父親の好きなものがババロアというのを初めて知りました。 実は私も大好きです。 親子だな〜と思いました。 でも、そのもしもはまだまだ大分先であってほしいし、これからももっともっと色々な話をしたいなと思えたいい家族会議になりました。 お父さん、お母さん、これからも元気でいてね。
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