息子の障害が「自閉スペクトラム症」という診断名がついたのはもう7年ほど前になります。
当時、息子は3歳でこども園の年少さんでした。
その時の経緯などを少し振り返ってみたいと思います。
児童精神科を受診した経緯
児童精神科に受診することになったのは3歳児健診で勧められたからでした。
その時は言語訓練に通い始めていたのですが、その他にも色々と発達の遅れが顕著でした。
その健診終了後の問診で児童精神科の受診予約を取ってもらうことになりました。
しかし、当時でも予約がいっぱいで、受診できたのはそこから半年後のことでした。
受診するに当たっては当時のこども園の担任の先生にも園での様子を一筆書いていただきました。
言語訓練の先生に親だけでなく、第3者から見た様子などもあった方がより正確な診断がしやすいと教えていただいたからでした。
児童精神科を受診した当日のこと
受診した当日は娘は実家の両親に預かってもらい、息子とお父ちゃんと私の3人で発達センターに行きました。
当日に行くと、まず臨床心理士の先生から息子の普段の様子などの聞き取りが行われました。
普段の生活の様子や気になっている仕草や癖などをお話ししていきました。
こども園の先生から書いていただいた園での様子の書類もこの時にお渡ししました。
その間は息子は看護師さんに遊んでもらっていました。
臨床心理士の先生の聞き取りが終わってから少し待って児童精神科の先生との面談になりました。
息子はやはり看護師さんに近くで一緒に遊んでもらっていました。
先生にも息子のいつもの様子などをお話ししました。
その間にも先生は息子の様子を見たり、臨床心理士の先生聞き取りなどの報告なども含めて「自閉スペクトラム症」であるという診断をしてくださいました。
それに伴い、知的障害もあるであろう話もされました。
この時に先生からは念を押すように何度か言われたのは、
「親御さんの育て方で障害になったわけではない」
ということでした。
生まれ持ってのものなので、そこは勘違いしないようにと何度も言ってくださいました。
一緒に行ったお父ちゃんは特に動じるでもなく、そのままを淡々と受け入れていました。
息子のことに関しては、お父ちゃんの方が冷静に見ていた様な気がします。
障害があるかもしれないとわかった時でも、「特に死ぬ様な病気じゃなくてよかったじゃない」と言ってくれたお父ちゃんでしたから、そんな懐の大きいところにはいつも助けてもらっています。
そして、面談が終わった後にお父ちゃんはそこで聞いたことを書類にまとめてくれて、後日こども園に持って行きました。
先生方にも情報共有したかったので、ありがたかったです。
そこから、その児童精神科さんには年に2〜3回くらいの頻度で息子と私の二人で受診しています。
その時々の様子や困り事などを相談させていただいて、帰ってからお父ちゃんにもその結果を話しています。
学校や放デイさんには連絡帳などで報告をさせてもらっています。
診断名がついて思ったこと
初めて児童精神科を受診したときは、どんなことを言われるのかなとか、色々と緊張しました。
でも、先生から診断を受けた時には正直ほっとしました。
そういうことだったんだと知ることができて、自分の中で納得できたのが大きかったと思います。
先生が何度も「育て方が悪いわけではない」と言ってくださったのも、とてもありがたかったです。
受診して診断名がついたことで、息子とどう関わっていったらいいのか、将来はどうしたらいいのかなど、不安だったことが見えてくるようになりました。
そこを足がかりに、療育手帳を取得したり、就学に向けても色々と見通しができるようになっていった気がします。
こうしたこともあって、我が家では児童精神科を受診したことは本当に良かったなと思っています。
息子のことでどうしたらいいか分からずに不安を抱えていた時は、本当に辛くて毎日のように泣いていた時期もありました。
それでも、息子の状態がはっきりとわかったことで、どうすべきかが自分の中で考えられるようになってくると段々と色々なことがいい方向に向かっていった気がします。
何より息子の障害をそのまま受け入れてくれた家族や、当時のこども園の先生方、お友達がいてくれたことが私にとっても息子にとっても大きな力になってくれました。
そうしたことに何らかの形で報いていけるように、息子共々日々成長していけたらなと思っています。
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