我が家には重度知的障害の息子と、健常児の娘がいます。
障害を持つ兄弟がいる子供をきょうだい児と呼ぶそうです。
そのきょうだい児である娘は、知的障害を持つ兄がいて、当然嫌なこともあれば、その一方で楽しそうに一緒に過ごしていることもあり、彼女なりの苦労もあるのだろうと思います。
今日はその娘について、私の接し方や考え方をお話しします。
きょうだい児の娘と障害児の息子の関わり
普段、息子と娘は兄弟で一緒にいる時は、娘の方が精神的にも年上なので、妹がお兄ちゃんの面倒を見ようとしてくれることが多いです。
面倒見がよい娘に助けられていることは多いなと思います。
一方で息子も妹のことは大好きなのですが、自分がお兄ちゃんで強いという意識がどこかにあるのか、嫌なことを力押ししてくることもあります。
昔は娘が泣いて私を呼ぶこともありましたが、最近では私と同じように叱ったりして対抗していたりします。
喧嘩になり、手が出るかもしくはそのような雰囲気になる時には、親が介入したりする時もまだまだ多いです。
親が気をつけていること
私が放デイを利用するときに職員さんに言われたことの一つで、今でも気をつけていることがあります。
それは、「障害を持つ息子さんには手がかかるけれど、それ以上に妹さんのことは気をつけてあげた方がいい。」ということでした。
障害を持つ兄弟がいると親はどうしてもそちらに手がかかりきりになってしまうことが多いです。
それ故に、きょうだい児は自分の我儘や構ってほしい気持ちなどをグッと我慢してしまったりします。
その我慢が思春期などになってから、思いもよらない形で爆発してしまう子もいるそうです。
その放デイの利用者の兄弟で摂食障害になってしまった子もいたそうです。
なるほどと思いました。
他にもこれから大きくなっていく上で、知的障害の兄がいることで人に何か言われることもあったりするかもしれません。
そこで、我が家でしている事は、まず出来うる限り娘の話をよく聞くことと、娘と二人で過ごす時間を大切にすることを心がけています。
娘が下校してから、兄が放デイから帰ってくるまでの時間になるべく学校であったことなどの話をじっくり聞きます。
出来ない時は夜寝る前に話をしたりします。
他にも、休日に娘と二人きりで出かける時間を作るように心がけています。
これからのこと
将来、親は大体の場合、子供より早くに亡くなります。 それは避けて通れない未来です。 今から将来に向けて息子をどうするかを旦那さんともよく話し合いますし、色々と考えています。 娘には娘の人生がありますから、彼女には自分の人生を幸せに生きてほしいです。 なので、そのためにはどうしたら娘に頼らずにいられるかを悩みながら息子の将来を考えています。 まだ、小学3年生の娘はこれからも色々と兄のことで悩んだり、嫌な思いもする時があると思います。 それでも、家族一緒に楽しく暮らしていけるように、いつか彼らが巣立っていくその時まで、またその後も、親も一生懸命に悩みながら、寄り添いあって生きていきたいなと思っています。
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