障害児のマスク事情

コロナによって、マスクを付けることが日常の一部になりました。

しかし、マスクを付けるのが非常にツラい方達もいます。

普通にマスクを付けるだけでも煩わしいなと大人になった私でも思います。

今の子供達は暑くて苦しいだろうに毎日マスクをして学校に通っているのも本当に偉いなと感心さえしてしまいます。

うちの息子の場合はどうなのかを少し紹介いたします。

  • 最初はやっぱり嫌がりました。

うちの息子ですが、マスクをしなければならないとなった時に1〜2週間くらいはやはり嫌そうにしていました。

まあ、私もマスクはできればしたくないので、気持ちはよくわかるのですが、学校や放デイなどの集団生活の場では付けることができた方が安心です。

最初はやはり取ろうとしたりするのですが、出かける前につけて、「さあ行くぞ」と歩き始めると歩くことの方に集中するのか、取ろうとせずにいられました。

それでも立ち止まった時にはずらして鼻も口も出ている状態にしていました。

それでもまずは付けることに慣れてもらうためにそれで良しにしていました。

そこから徐々に鼻や口が出ていたら、その度にマスクを付け直すのを繰り返すうちに、口までは隠していられるようになりました。

今現在でも鼻は出している状態ですが、ないよりはマシかなと思います。

鼻が出ていたら付け直すのを繰り返しながら、マスクを正しく付けられるように慣らす練習は今も継続中です。

しかし、思ったよりはすんなり受け入れてくれました。

感覚過敏と見られる症状も昔は結構ありましたが、大きくなるにつれて少しずつ慣れてきたのかもしれません。

  • マスクにまつわるあれこれ

コロナが流行り出した時は、不織布のマスクが中々なくて、家でも布マスクを手作りしました。

なるべく耳が痛くならないようなマスク紐を探して、ガーゼの布を探して、不器用ながら一生懸命作っていました。

娘に作ったものはボロボロになって半年くらいでさよならしましたが、彼に作ったものはまだいくつか残っていて、たまに使っています。

そう言えば、マスクが品薄だった時にボランティア団体の方が、支援学校の生徒宛に不織布のマスクを寄贈してくださった時もありました。

当時は貴重だったので、汚れたりした時用の予備として持たせていました。

色々な方達が大変な時だったのに、この子達にも気をかけてくださる方達がいるのが、とてもありがたかったです。

  • マスクの違った意味での不便

マスクを付けることで暑かったり、苦しかったりと不便ではありますが、息子にとってはもう一つマスクがなければよかったのにと思う残念なことがあります。

息子は言語の機能の発達が一番遅れています。

それ故に言語訓練に通っています。

言語訓練では文字通り言語の発達を促すための訓練を言語聴覚士の先生がしてくださいます。

前までは先生とのやりとりで、先生の発語の際の口の動きなども見て真似するというのも大事な勉強でありました。

実際に先生とのやりとりは対面式で、先生は言葉を言う時に分かり易いように口も大きめに動かして教えてくださっていました。

しかし、コロナ禍ではマスクを付けながらの訓練にせざるを得なくなりました。

そのため、口の動きを見るのができなくなりました。

先生はそのことも非常に残念がってくださっていました。

それでも、今できる方法で色々と訓練をしていただいています。

本当にありがたい限りです。

 今もコロナの流行が止まらずに、マスク生活はまだまだ続きそうではあります。

 うちの息子は2年経ちますが、まだ鼻までは付けられない時が多く、これからも練習あるのみです。

 しかしながら、付けることには慣れてきていて、お出かけの際にはマスクがいることも覚えました。
 なので、出かけたくなると「マスク!」と言いながら、自分で出してきて付けて待っていることもあり、それを見るとちょっと微笑ましくなります。

 早く付けずに伸び伸びとお出かけできる時が来るといいなと願っています。

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