重度知的障害児の息子が将来大人になった時に、どうするかというのをよく考えます。
今回は私が現時点で考えている大まかな息子の進路のお話をしたいと思います。
障害児の小学部以降の進路
息子は知的障害児向けの特別支援学校の小学部に通っています。
その支援学校には中学部と高等部(普通科・産業科)があります。
このまま中学部へと進学し、そして高等部普通科への進学を考えております。
高等部産業科は一般就労を目指すそうなので、そちらへの進学は今のところ考えていません。
障害児の就労について考える
息子は現時点で一般企業への就労は考えていません。
ちなみに障害児の支援学校卒業後の福祉的就労に限った進路で言えば、私が知っているのは以下のとおりです。
- 生活介護事業所
- 就労移行支援事業所
- 地域活動支援センター
- 就労継続支援B型事業所
- 就労継続支援A型事業所
この中で実際に重度知的障害児の息子の進路として有力なのは、就労継続支援B型事業所か生活介護事業所かなと思っています。
その二つの内、一番の候補は生活介護事業所です。
何故かと言えば、ただでさえ落ち着きがない息子で、会話も難しく、指示も入りにくい2歳くらいの発達具合なので、現時点では仕事がメインになる生活は無理な予感しかしないからです。
「就労」が頭についている事業所では仕事がメインになります。
働くのですから当然ではありますし、事業所さんでは個人に寄り添う対応もしてくださるとは思いますが、じっと座っているのも難しい現状では厳しいかなと思われます。
事業所に見学に行ってみて
支援学校の斡旋で生活介護事業所2カ所と就労継続支援B型事業所2カ所に見学に行く機会があったので、実際に見に行ってみても生活介護事業所の方が息子にはあっていそうでした。
生活介護事業所では働く時間もあるのですが、それ以上に日々を楽しむための時間を作っているところが多そうだなと思ったからです。
見学に行った事業所の一つでは仕事をする時間以外に、体を動かすのが好きな人は晴れている日は毎日外に散歩に出かけたり、休みたい人は休憩室でゆっくりしていました。
それ以外にも事業所内で好きなクラブ活動をする時間があるそうで、絵を描いたりするクラブがあれば、みんなで歌を歌ったり踊ったりするクラブもあるようでした。
ざっくりいうと自由度が高く活動的な事業所で、体を動かすのが好きな息子にはこういうところがいいなと思いました。
その人に合った活動ができる場所を探すには、やはり実際に事業所を見てみることは大切だなと思います。
もちろん、希望のところに入れるかと言えば、中々難しく、人気があるところは入所何年待ちというところも多いみたいです。
息子が中学部に進学したら実際にもっと色々なところに見学に行ってみようと思っています。
2学期に入った頃に、同じ支援学校の高等部2年生の男の子のお母さんにお話を聞いてみました。
高等部2年生の2学期には実際に就労を考えている施設での実習が行われるそうで、中々決まらずに大変だったそうです。
支援員さんに勧められたB型事業所に実習が決まったそうですが、お仕事が大変そうなところだそうで心配されていました。
高等部進学までにあと4年と4ヶ月ほどなので、そろそろ人ごとではなくなってきています。
見学したい事業所もピックアップし始めているのですが、時間はあるように見えてあっという間ですもんね。
自分の重たい腰を蹴り飛ばす勢いでエンジンをかけ始めたい今日この頃です。
大人になるまでの先の話でも、重度知的障害児となると親が動かねば進路は決まりません。
もちろん、その先のことも色々と心配の種は尽きませんが、少しずつでも動いて進めていきたいと思います。
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