息子が2歳の頃に初めて歯医者に行った時は、それはもう大変でした。
他のお子さんにもあると思いますが、暴れる暴れる。
そこからはこども園に通う間は特に異常もなかったので、足が遠のいておりました。
障害児も通える歯医者さんを探してみる
小学校に入学してから歯科検診を学校で受けると、汚れが溜まっているので歯医者に行ってくださいと通知が参りました。
これは困った。どこの歯医者に行こうか?
そうしてネットで検索しながら、息子が通う支援学校の同級生のお母さんに聞いた歯医者さんのお話を思い出しました。
障害児への歯科医療も提供している小児向けの歯医者さんのお話です。
持つべきは情報通のママ友さんです。ありがたや。
早速聞いた歯医者さんをネットで調べ出して、電話をかけて診療の予約をしました。
その歯医者さんではお子さん向けに普通の歯科医療だけでなく、口腔機能発達支援や障害児の摂食機能訓練など色々な側面からの歯科医療を提供されているとのことでした。
後で聞いたところ、支援学校に通う児童・生徒が多く通院している歯医者さんとして有名でした。
実際に行ってみる
期待と不安を胸に歯ブラシと保険証等を持って歯医者さんに行きました。
そして、初日に行った時は、息子の普段の様子、治療に際してどのようにして欲しいかなどのアンケートをたくさん書きました。
そして、いざ診察室へ。
初めはビビりまくって逃げようとする息子に歯科衛生士さんが優しく声をかけてくださりつつ、診察台へ到着。
頑なに診察台に座ろうとしない息子に歯科衛生士さんが絵カードが貼ってあるボードを持ってきてくれました。
- 診察台に横たわる
- 歯ブラシで磨く
- デンタルミラーで診てもらう
以上の絵カードが貼られた小さなボードを使って、丁寧に息子に教えてくれました。
しかし、診察台が怖い様子で座れない息子。
その日は診察台の横に置いてあった小さな椅子に座って歯磨きをしながら診察してもらうことになりました。
座って歯磨きはなんとか受け入れられたようでした。
慣れていらっしゃるようで臨機応変な対応をしてくださって、本当にありがたかったです。
息子を担当してくださった歯科衛生士さん曰く、息子は口内に感覚過敏があり、前歯の外側が特に強そうだとのことでした。
親の私の手が綺麗な状態で、もし医療用などのゴム手袋があればそれをつけて、指を口の中に入れて歯の側面をそっと抑えるのをできる時にやってくださいとのことでした。
その日はそれで終了。
それから、しばらくは歯を磨く前に指を入れてそっと抑えるのを続けました。
それから、1〜2ヶ月に一回通いながら、徐々に慣らしていきました。
無理強いされたり、嫌なことをされないと分かったのか、3回目くらいで診察台に横たわって歯磨きをしながら診てもらえるところまで行けました。
デンタルミラーはちょっと怖かったのか、口に入れられるようになるまで少しかかりました。
ここの歯医者さんでは、本当に丁寧に接してくださったので、息子も安心したようで、どんどん慣れていきました。
最近、歯医者さんに行くとするルーティンがこちらです。
- まず歯医者さんに行くと歯科衛生士さんが絵カードのボードで、診察の流れを説明する
- 歯磨きを各部位ごとに、10数えて磨きながら歯の様子を診て、終えたら「まる」と声をかけ、それを全体的にする
- デンタルミラーも同じように各部位ごとに10数えて診ながら終わったら「まる」と声をかけながら全体を診察する
- 小さいクルクル回る歯ブラシで磨いてもらう
- 最後に歯科医師の先生に診察してもらう
こんな感じで最近ではだいぶ慣れてきました。
歯を抜いてもらう
通っているうちに八重歯の一つ奥の歯がぐらぐらしてきたのに抜けないので、抜いてもらうことになりました。
麻酔の注射をしてから歯を抜くということで、暴れてしまいそうだなと思いながら当日を迎えました。
行くと、いつもとは違うお部屋になにやらキルティングの布でできたカバーらしきものがかかった診察台に寝転びます。
歯科医師の先生がやってくると、看護師さんが敷いてあったカバーで息子をくるっと包みます。
暴れたりするのを防止するために簀巻きにするためのものだったらしいです。
感心していると、先生から口を開けておくための器具をはめていいかと念押しされました。
事前に説明してもらっていたので、もちろん「お願いします」と返事を返すと先生はテキパキと器具をはめ、注射をして、歯を抜いてくれました。
歯がもうかなりぐらぐらしていたので、すぐに抜けて出血もそんなになかったので、すぐに終わりました。
多分、包まれてから抜いて診察室を出るまでに10分少々だったと思います。
まあ、早かった。
さすが慣れていらっしゃる。
息子は注射の時はなにやら文句を言うものの、終わったら泣くわけでもなくさっさと待合室に行きました。
もっと泣いたり暴れるかと思っていたので、拍子抜けしました。
次に行くときに思い出して暴れたりするかなと思っていたのですが、それもありませんでした。
そんなこともありながら、今も2〜3ヶ月に一回通っています。
人が少ない午前中に来てくださいと言われているのですが、その方が息子にとってもありがたいので、学校に了承をとって、午前中に通っております。
来週も息子を連れて定期検診に行ってきます。
そろそろ歯石をとってもらうのにもチャレンジできたらいいねと言われていますが、さてどうなることか。
使っている歯ブラシ
最近では慣れたもので、歯ブラシも自分で持っていき、衛生士の先生に渡したりする余裕もできてきました。
歯ブラシは普通のものを使っていたのですが、口内の感覚過敏があるので優しいけどしっかり磨けるものがいいと勧めてもらったのがクラプロックスというスイス製の歯ブラシです。
市販のものよりお高めなのですが、その分3ヶ月くらい長持ちするし、歯ブラシの毛の量が多いので柔らかくてもしっかり磨けるとのことで買ってみました。
確かに柔らかいのであまり痛くないのかもしれないと使っています。
歯磨きは感覚過敏が強いと思われる前歯の外側は未だに嫌がるので、そこだけはしっかり磨けていない時が多いです。
歯医者さんでは最近小さな回る歯ブラシで磨いてもらうことができるようになったので、それでしっかり磨いてもらおうと思います。
息子にとっては歯医者さんは怖いところではなくなってきました。 これもそういった環境を整えてくださっている歯医者さんのおかげだと思います。 そういった歯医者さんに出会えて本当に幸いでした。 息子のお口の健康を保つためにも、これからもきっちり通い続けたいと思います。
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